大学院卒業後の1ヶ月間やっていた(いる)こと
毎日「あ〜これ、ブログに書きたいな」と思いながら、バタバタとした日々が続き、まとまった時間も取れず、ブログ更新ができない状態が続いています。
「ブログをもっと簡潔なものにしてとりあえずアウトプットすればいいじゃん」と自分に良い聞かせながらも、どうしても
たっぷりとリフレクション+synthesizingする時間があった大学院生活時代のブログ執筆パターンから抜け出せずにいます。
6月9日から正式に開始したOPTビザ。その貴重な機会を活用すべく、縁あってニューヨークで短期ですが仕事を始めました。
アメリカには2001年から2005年の大学生時代と今回の2012年夏からの大学院生時代と比較的長く関わりがあったものの、学生という守られた特殊な環境下ではなく、一般社会で生活する個人として生活するのは初めてです。
その点に当初は相当ドキドキしていましたが、意外とすんなりと生活は始まりました。
今は来週金曜までの合計6週間契約でコンサルタントとしてacumenというNPOで働いています。
そこでの初日の6月10日から色々なことがありました。いくつか職場で得た知的刺激は直近エントリーとして書きましたが、まだまだ消化できないため書けていないものもあります(特に最近のエジプトの話やそれに関連した民主主義の話)
acumenで何をしているかというと、
そのNPOのoutreach program(普及活動)の一環として始まったonline leadership academyのコースのカリキュラムデザインのアドバイス
今後予定されている他のコースのカリキュラムデザインに参考になりそうな学習理論などを整理した「ガイドライン」的なものを作成、ということをしていますå
想定外の他の仕事(採用育成関係)にちょこっと首を突っ込んでみたり、もあるのですが、基本は「教育学を学んだ人」「MOOCの世界の話に比較的詳しい人」の「帽子」をかぶりながら働いています。
特に自分が設計に携わったコンテンツを元に世界中の数千人以上の受講者の方々の反応を受け取る、というのはなかなかドキドキする経験です。(今走っているのはIDEO.orgというIDEO社関係のNPOとのコラボレーションのこちらのコース)
一応acumenのコースもMassiveでOpenなOnline Courseなので今話題のMOOCの一種として捉えることも可能なのかもしれませんが、Edx, Coursera, Udacity系に比べると短期であり、特に単位取得などを目的にしたものでもなく、教える人もいない、グループラーニングモデルを重視しているという特徴があります。
個人的にはまだまだ新しいタイプの学習体験だと感じています。最近大手MOOC会社で営利色が一番強いCourseraのニュースが話題となっていましたが、これよりはNovoEdのようなMOOC会社が既に強調している協調学習をacumenも重視している内容になっています。
上記の①と②はもちろん関わり合っているのでいったりきたりをしていますが、①にも3つのコースがあり、それぞれ改善ポイントやPDCAフェーズが異なっているので日々色々と刺激的です。
また、②は自分のたった1年弱だった短い大学院生活の復習と理解の抜けもれの修復+補強をすることにもつながっており、
かつ、この分野の人じゃない相手にどのように分かりやすく整理すべきか(厳密な理論の詳細よりもストーリーや構造が重要だったりする)ということを意識することが求められるので自分の理解が更に深められている気がしています。
むしろこの②の体験で自分の大学院生活が一旦完結されたのでは、と思うくらい貴重な「学びの応用」体験をさせてもらっている気分です。偶然の重なりでこの仕事に辿り着くことができましたが、とても有り難いことだと思っています。
そんな「100%英語環境でも価値発揮ができるかもしれない」をちょっと感じることができた小さな一歩ももうそろそろ小休止です。
今回の体験を踏まえ、やはり自分は「働く大人/社会人」x「学び」(formalでもinformalでも)x「デザイン」(環境でもコンテンツでも)が好きなんだなぁと思います。
また、具体的なHOWの話になると
・リサーチ
・「翻訳」(分野でも言語でも)
・可視化/図式化
が好きなんだなぁと改めて思いました。
7月31日から一旦日本に戻ります。その前にもう少しブログが書ければな、と思っています。
過去エントリー:
2012年10月 高すぎる学費とMOOCの台頭
acumenに関するもの(こちら)
group learning(こちら)